インナービューティー

美肌食品としてのコラーゲンペプチド

肌理の整った肌は美肌の条件といわれているぐらいに、皮膚表面を美しくきれいに保つためには、角層の水分保持力を高めて、角層の柔軟性を維持することが重要である。肌表面の保湿には保湿効果のあるスキンケア化粧品の使用が必要であるが、体の内側から美肌を作り上げていくためには、美肌に良い食品を摂取することが大切でることはいうまでもない。自然の中にある食品や食材の中から美肌づくりに効果的な成分を摂取していくことが理想であるが、もしもこれらの成分をじゅうぶんに摂取するのが難しい場合には美肌食品などを使用することになるので、美肌機能性成分の需要は益々増加すると考えられる。

なかでも、コラーゲンを酵素などで加水分解して低分子化したコラーゲンペプチドには美肌効果があることが複数の研究機関から報告されている。

コラーゲンは、皮膚、骨、血管などの組織に存在する繊維状のタンパク質で、人体を構成するタンパク質の約30%を占めている。人体のコラーゲンの40%は皮膚に、20%は骨や軟骨に存在し、その他に血管や内臓など全身に広く分布している。特に、真皮マトリックスの主成分であるコラーゲンは、加齢によって減少することが知られており、これが、しわやたるみの要因のひとつと考えられている。

コラーゲンのアミノ酸組成が他のタンパク質のアミノ酸組成と大きく異なる点は、①グリシン(Gly)という最も単純なアミノ酸が約35%含まれていること、ヒドロキシプロリン(Hyp)という特殊なアミノ酸が約10%含まれること、プロリン(Pro)が約12%含まれることである。コラーゲンを多く含む食品としては、鰻の蒲焼、鱧皮、牛すじ肉、鶏皮などがある。

コラーゲンペプチドの吸収性に関しては,魚鱗由来の異なる分子量(平均分子量 5,0001,300)のコラーゲンペプチドをヒトに摂取させて血中への移行を調べたところ,低分子の方が吸収性は高いという報告がある。また、コラーゲンを低分子化することで、ゲル化能がなくなり水に溶けやすくなるため、コラーゲンペプチドは製品化しやすいという利点がある。低分子コラーゲンペプチドは消化吸収も良いことから美容食品に配合されているが、平均分子量が同じであれば、豚皮コラーゲンペプチドの吸収性と魚鱗コラーゲンペプチドの吸収性に差はないと考えられる。

皮膚移行性については、14Cラベル化したコラーゲン加水分解物を用いたマウスの経口投与時の体内動態試験で、ラベルされたアミノ酸が皮膚で検出され、12時間後にピークに達することが報告されている17)。また、ラットにゼラチンまたはコラーゲンペプチドを経口摂取したときの皮膚中のヒドロキシプロリン量を調べたところ、コラーゲンを熱変性したゼラチンでは皮膚でのヒドロキシプロリン量はコントロールに比べて有意差はないが、コラーゲンペプチドの場合は、皮膚可溶性画分中のヒドロキシプロリンが多いことが報告されている。